認知症の利用者が深夜に暴れ介護士としての自信を失う

認知症の利用者が深夜に暴れ介護士としての自信を失う

施設や病院などで介護の仕事をしている人なら、ほとんどみんな夜勤を経験しているでしょう。世間でも大変な仕事だと言われている介護の仕事の中でも、夜勤は特に大変なことがあるものです。今回は、夜勤中に特に「怖い」と思ったことを介護福祉士さんに聞いてみました。


夜勤は基本的に男性介護士が担当

デイサービスに勤務して3年になる女性介護士です。まだまだ新人で、しかももともとちょっと自信のない性格をしています。いまだに自分でも頼りないなと思うことがよくあり、悲しくなって落ち込むことも多いです。勤めているのは少人数制の所で、ベッド数も20台程です。利用者さんは入れ替わりがありますが大体15人です。普段女性介護士は朝~夕方までの日勤が多く、男性が夜勤をすることが多いです。でも時々人手が足りないと、女性介護士も夜勤に入る時もあります。

日勤の後、また深夜に出勤して翌朝まで勤務

夜勤に入る時は、日勤からの流れで入ることが多いです。日勤はA勤の朝8時~17時までか、B勤の17時~23時までです。A勤の人が17時に退勤して家に帰って食事や入浴、仮眠をして、また23時に出勤して翌朝8時まで夜勤に入ることが多いです。翌朝8時に退勤したら、その日は休みです。

男性利用者が玄関のガラスを割って流血

その夜、勤務に入っていたのは私ともう1人、つい3週間前に入ってきた男性の新人介護士でした。仕事を教えつつ休憩も交互に取っていたのですが、夜中1時頃に施設の玄関の方からガシャンとガラスの割れる音が聞こえてきました。驚いて慌てて見に行くと、何と利用者の男性が杖で玄関扉を叩き割っていました。その方は認知症からか時々暴力的になることがあり、家に帰らせろ、と叫ぶこともあったのです。その時も施錠されているからか杖で玄関のガラスを割って出ようとしたらしく、手や足もガラスで切って血だらけになっていました。

救急車を呼んで病院に搬送しその後は上司が対応

男性介護士がその人を羽交い締めにして止めて、私が救急車を呼び、所長へも連絡を入れました。私が救急車に乗って病院へ付き添ったので、男性介護士にはそのままガラスの片づけや夜勤を続けてもらって、病院で所長を待ったのです。所長が来てくれたので、そのまま病院の廊下で事情を説明しました。その利用者さんは、怪我も浅かったことから翌日またこちらの施設に戻りました。所長は問題のあった翌日にガラス修理業者を呼んで、半日で修理してもらったそうです。所長や上司が家族の方へ説明をしてくれたおかげで、私たちは何も言われませんでした。

上司に励まされ介護士を続けられた

こんなに乱暴な利用者さんがいたなんて、とちょっと辞めたい気持ちになってしまいました。それに利用者さんが怪我をしてしまったことにもショックを受けて、益々自信がなくなってしまいました。でも上司が「君たちは何も悪くないし、ちゃんと救急車も所長も呼んだんだから対応できていた」と言ってくれたので、辞めたいという気持ちはなくなりました。トラブルがあった時は、まず上の人に相談することです。トラブルをそれ以上大きくしてしまうことを防げます。何か困ったことがあったら相談できる人を1人でもいいので作っておく、ということが大切です。

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